第弌章~堕天咫、那加丸将太~

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 俺は朝食を採った。優雅に、そして厳かに。  今日のメニューは「レ・リナスカント」と「フォングレス」を食した。(ただのご飯と味噌汁ですw)  そうして俺は家を出た。人間界の交通事情は非常に乏しく、電車は一時間に一本という「天咫界」ではあり得ない状態だ。  しかし、俺が人間界を制圧すれば、「天咫界」より遥かに繁栄させることが出来るだろう。  そう、俺はこの世界の王となる。  俺は自然と笑みがこぼれた。周りの人間は俺を不審に思うだろう。しかしそれは当然のことだ。この俺は天咫界の天使だからだ。  俺は颯爽と電車に乗り込んだ。  俺は電車内では決して座らない。椅子などは弱者が座るものだ。そしてつり革には手をかけない。皇帝は常に仁王立ちだ。  そうして俺は学校に着いた。
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