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ずっとこのまま、二人で寝ていたいけど
そういうわけにはいかない。
礼央は隣にいる。
いつ邪魔されるかわからない。
……っていうか、逆だよな。俺が二人の邪魔してんだろ。
誰と誰が恋人同士なんだよ。
うっかり、認識を誤りそうになってた……。
俺は彼女を抱き上げて、隣の部屋へ向かった。
ドアを開けて外へ出た、その時、
彼女は俺の首の後ろに手をまわし、
チュッと軽いキスをした。
……唇に。
えっ…?
そのまま、耳のほうへ唇を移動させた時に
目が醒めて意識を取り戻したらしく、ばたばたし始めたので、
「シーッ。暴れないで寝てて。ジッとして」
と声をかけた。
なんだ。
寝ぼけていたのか……。
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