秘密のキッス

7/8
前へ
/344ページ
次へ
ずっとこのまま、二人で寝ていたいけど そういうわけにはいかない。 礼央は隣にいる。 いつ邪魔されるかわからない。 ……っていうか、逆だよな。俺が二人の邪魔してんだろ。 誰と誰が恋人同士なんだよ。 うっかり、認識を誤りそうになってた……。 俺は彼女を抱き上げて、隣の部屋へ向かった。 ドアを開けて外へ出た、その時、 彼女は俺の首の後ろに手をまわし、 チュッと軽いキスをした。 ……唇に。 えっ…? そのまま、耳のほうへ唇を移動させた時に 目が醒めて意識を取り戻したらしく、ばたばたし始めたので、 「シーッ。暴れないで寝てて。ジッとして」 と声をかけた。 なんだ。 寝ぼけていたのか……。
/344ページ

最初のコメントを投稿しよう!

453人が本棚に入れています
本棚に追加