ある日天使が舞い降りた

3/3
前へ
/344ページ
次へ
ジーンズのポケットの中で携帯が震えた。 壁から身体を離して電話を手にとる。 礼央からだ。 「おう。今日帰ってきたよ……うん、ついさっきね。 これから飲みに?……うーん、疲れてるから寝たいよ……。 酒がある?……おお、真二郎が。……じゃあ行こうかな」 田酒が一升あるという。 そして礼央は 「俺の彼女と、その友達が来てる」と言った。 どっちだ……? どちらも、今までの礼央には有り得ないタイプだから見当がつかない。 確認したくて、行くことにした。ただそれだけだった。 俺はすぐに隣の部屋へ向かった。
/344ページ

最初のコメントを投稿しよう!

452人が本棚に入れています
本棚に追加