452人が本棚に入れています
本棚に追加
ジーンズのポケットの中で携帯が震えた。
壁から身体を離して電話を手にとる。
礼央からだ。
「おう。今日帰ってきたよ……うん、ついさっきね。
これから飲みに?……うーん、疲れてるから寝たいよ……。
酒がある?……おお、真二郎が。……じゃあ行こうかな」
田酒が一升あるという。
そして礼央は
「俺の彼女と、その友達が来てる」と言った。
どっちだ……?
どちらも、今までの礼央には有り得ないタイプだから見当がつかない。
確認したくて、行くことにした。ただそれだけだった。
俺はすぐに隣の部屋へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!