454人が本棚に入れています
本棚に追加
席替えしたことによって、千夏は相変わらず礼央にベッタリ、薫は真二郎にベッタリになった。
やっと解放された……ゆっくり飲める。
って、これじゃダメなんだろうけどな、新歓コンパって。俺達がホスト役だから。
だけど……めんどくさい。
俺、代役だし。
ていうか、そういう意味では俺に晃の代役なんて到底つとまらないし。
隣の席に座る千夏が、礼央の一気コールに乗せられてガンガン飲んでる姿を横目に、
俺はひとり静かに飲み続けた。
そして1次会が終了。
案の定、ふらふらで立てなくなっている千夏が、「にじかい~」と訴えている。礼央は彼女を軽々とおんぶしながら、
「よし、二次会行くぞ~」
と、仕切っている。
時折、
「お、ちなっちゃん、意外におっぱいでかい!」
などとふざけたことを言って、周囲の笑いを誘っている。
いらいらしてたまらない俺は心の中で礼央をボコボコにしている。
最初のコメントを投稿しよう!