1人が本棚に入れています
本棚に追加
ｶｽﾞﾖにはつきあってる彼氏がいた。
風俗店(ﾋﾟﾝｻﾛ)で働いているときからつきあっていた。
ｷｯｶｹはﾅﾝﾊﾟで、彼は他の店の従業員をしていた。
彼が「ﾍﾙｽの受付やってるんだよね」と言ったからついｶｽﾞﾖも、「私もｿｯﾁ系の仕事なんだ～」と軽くｶﾑｱｳﾄしてしまったというわけだ。
彼はｶｽﾞﾖを自分の店に引き抜くというわけでもなかった。
ｶｽﾞﾖの働いていた店は美人が多く、指名や遅刻なども厳しかったようだ。
初めは彼女を応援していた彼が、やはり月日がたつうちに「早くやめてくれ」と言うようになった。
ｶｽﾞﾖは以前小説かなにかで、
《借金とﾒﾝﾀﾙの病を持つﾃﾞﾘﾍﾙ嬢がお客様と恋に落ち結婚し、借金も当面の生活費も彼が出してくれた》
という話を読んだことがある。
ﾉﾝﾌｨｸｼｮﾝだが、全てが実話ではないと注意書きにはあった。
所詮は物語で理想の世界。
ｶｽﾞﾖの彼はただ「昼の仕事で生計をたてていってくれ！」
と言う。
ごもっともな意見だ。
最初のコメントを投稿しよう！