恐怖の始まり

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「ねぇ、どうしたのー?」  遠くから美紀ちゃんが私を呼んだ。  私は女の子を連れてみんなのところに行って説明をする。 「この子、今一人ぼっちで寂しいんだって。一緒に遊んであげてもいいかな?」 「私は、いいよ」  由香ちゃんが言った。 「私も。大勢のほうが楽しいしね」  菜摘ちゃんも言った。 「え…」  絶句したのは美紀ちゃんだった。 「私は嫌。そんな知らない子と遊びたくない」 「そんなこと言わないで一緒に遊ぼうよ。一人じゃ寂しくて可哀相だよ」  佳奈子ちゃんが言う。 「……わかったよ」  美紀ちゃんが渋々了解した。  女の子が美紀ちゃんを見てにこにこしている。
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