消えない傷

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傷…見るのイヤなんです…どんな傷も治る身体とか…関係ないんです…傷ついて治ってまた傷ついて…いつか慣れてしまって…傷ついてるの気付かなくなって…当たり前になって…そんなの…そんなのは!!(黄泉) 『黄泉を抱きしめる舞矢』 ごめんごめん♪泣くことないじゃん~♪(舞矢) 『風凰が真来人の愛猫と戯れているのを見て舞矢が呟く』 どうして傷つけたのかな?…あんなにイヤだって言ってたのに…(舞矢) 消えない傷も有るって…教えたかったんじゃないか?…アイツ馬鹿だし♪(真来人) お前に馬鹿っていわれたくねぇ‼(風凰) 『二年前のあの日、獅子王によってつけられた傷…けして消えない傷…でもこんな傷よりもっと深い傷を俺はと神楽は負った…でも一番傷付いたのは俺達が護ろうって約束した神楽なんだ…呪われた俺だから…呪われた家系に産まれた神楽を自分と重ねて見てた…俺達は同じなんだって…でも俺はお前を殺せなかった…失った痛み、苦しみは同じはずなのに…神楽の方が痛そうなんだ…俺の傷なんかより神楽が負った傷の方が大きく深く…お前が甦るまでけして消えない傷なんだ』
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