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「あ、クラス一緒みたいだよ?」 「やったね! ちぃ姉が一人だと心配だったんだよね」 「私も一人だと心細いよ。 真緒が居て嬉しいよ」 「うんっ 伊織も居るし安心だね」 「真緒、教室行くよ? 入学式始まるし鞄置くだろ」 「うんっ ちぃ姉、行こっ?」 「うんっ」 ちえりは真緒に手を引かれて教室へと向かったが、教室では不良っぽい男子達が女子に絡んでいた。 「ねぇ… 彼氏居ないなら俺らと付き合わない?」 「…嫌です」 「ふぅん? じゃあ、逆らうんだ」 「ちょっとあんた! 何やってるの?! 嫌がってるじゃない」 「んー 君、何カップ?」 「はぁ?! 教えるわけないでしょ!」 「ま、真緒やめなよ」 「うわっ! 双子じゃん? そっちの彼女は何カップ?」 「教えるわけないです」 「いーじゃん? 減るわけでもないんだし」 「な、何するの?! 離して!」 「ちぃ姉を離せー この変態野郎!」 真緒がちえりを助けようと引っ張る中、机が蹴り飛ばされて不良にヒットした。 「痛ぇーな? 何だよお前!」 「俺のチェリーに触るな、獣」 「誰だよ、テメーはよ?!」 「黒澤 暁。 この名前訊いてわかんねー奴居ねーよな?」 「黒澤って、あの不良のリーダーか?!」 「分かったなら、今後は気を付けるようにしとけよな? 特にチェリーに関わると痛い目みっから」 「は、はぃぃー」 そう怖じ気づいた不良は教室から逃げるように出ていってしまった。 「あんた、大丈夫か?」 「あたしは大丈夫よ。 ちぃ姉大丈夫?」 「ま、真緒ー 怖かったぁー」 ちえりは真緒にぎゅっと抱きつくと、暁はフッと微笑むとこう告げる。
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