1205人が本棚に入れています
本棚に追加
愛知県名古屋市本山。
朝は地下鉄が学生や会社員でごった返している。
その人込みの中、高身長が故に一際目立つ男がいた。
薄いブラウンの髪は短くワックスで派手に立ててあり、整った顔をしている。
つまりはイケメン。
男は改札口を出て、階段を上り地上に出た。それから、大きな交差点を渡り、十分くらい歩いて北川高校に到着。
北川高校は、まあまあ偏差値が高い割に、不良の多い学校である。
万引きしたり、喧嘩をしたり、喫煙や飲酒、はたまた公園の砂場で遊んでいた子どもが作った城をぶっ壊したり……。
さて、主人公である轟 純は二年二組に入っていった。
席に着くと、後の席でケイタイをいじっている美女に声をかけた。
純「また肌がツヤったな。昨日は誰とヤッたんだよ?」
まさかの一ページ目から下ネタ。
女はケイタイをいじる手を止めて、色っぽく微笑み
「4ピー(伏せ音)」
と言った。
純「はぁ…?そんなに相手して疲れねーのかよ」純は半分呆れ、半分尊敬しながら言った。
「ンー…。楽しいモン」女はケイタイをポケットにしまい、白い綺麗な歯を強調させて笑った。
この女は高橋 美波【たかはし みなみ】。
今までに幾人もの男を骨抜きにした女。もちろん、純も例外ではない。
その高等すぎるテクニックは、「女版加○鷹」と言わせる程だ。
最初のコメントを投稿しよう!