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純「い…一平…一つ聞くが…それは室内での交流か…?それとも…外での交流か(アッチ系の意味で)?もしくは…両方経験したか…?」
一平「………。両方経験したな(真面目な意味で)」
純と美波は再び衝撃的な顔になった。
有り得ない…。
「遠足は家に帰るまでが遠足です」という格言は、一平が作ったんじゃないかと思わせる程の男だと思っていたのに…
純と美波は顔を見合わせた。
《やっばり…一平も男なんだな…》
勝てへん……
一平には…絶対勝てへんわ……
純は静かに負けを認めた。
俺が「いつか大人になったる」とか言いながら、大人の階段上ってる横を、大人のエスカレーターで悠々と俺を抜かしながら、普段の一平からは想像もつかないような意地悪な笑みを浮かべ、「俺はもうすぐ大人になるぜ」って言ってるのが目に浮かぶぜ……。
純は本日何回目か分からない涙を流し、美波の方を向いた。
純「美波……俺を癒してくれ…。偽りの愛でいいから」
美波「ンー…。ごめんね。先約があるから」
純「じゃあ…明日で」
美波「明日も無理。ヤれるのは…ンー……三ヵ月後かなぁ…」
純「どんだけ約束してんだよ……」
いたたまれない敗北感を感じていると、担任が入ってきて、ホームルームが始まった。
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