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純「室内はもちろん野外も経験済みだってよ」
純は暗い顔をして言った。
チン太郎「ドンマイ。ほら、よくあるじゃん。大人しそうな奴に限って、キレた時ハンパねぇっての」
二人は購買でパンを買い漁り、教室へ戻り、各々の席で昼食を満喫した。
放課後、純が教室を出て廊下を歩いていると、偶然前から来た二人組の内の一人の肩が、純の肩とぶつかった。
純「ソーリー」
純はぶつかった奴に適当に謝って、その場を去ろうとした。
普通なら舌打ちがせいぜいだろう。しかし、純がぶつかった相手が悪かった。かなり悪ぶった奴だった。
「おいコラ。人にぶつかっといて何がソーリーだ。喧嘩売ってんのか」
純は悪ぶり男の方を向いた。
純「俺弱い者いじめ嫌いだから。じゃあね」
純はそう言って悪ぶり男に手を振った。
悪ぶり男「待てやおらぁっ!!」
男の叫び声が廊下に反響した。
純「何だよ…」
悪ぶり男「お前着いてこい。痛い目遭わせてやるよ…」
純「……はぁ。分かった分かった」
埒があかないので、純はおとなしく着いていく事にした。
連れてこさせられた場所は、定番の校舎裏。
その場面を、偶然教室で見ていた男がいた。
???「面白そうだな……」
その男は三人の後をこっそり追う事にした。
悪ぶり男「今謝ったら許してやるよ」
悪ぶり男は純を自分より格下だと、勝手に考えているのか、調子に乗り出した。
純「えと…お金じゃ…駄目?」
純はオドオドしながら聞いた。
金と聞き、悪ぶり男の表情が醜く歪む。
悪ぶり男「いいぜ。あり金全部な」
純はポケットから財布を取り出し、空中に放り投げた。
悪ぶり男は思わず上を見た。
グジャァッ!
純のトーキックが悪ぶり男の股間を直撃した。
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