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純「…はは…お見事…」純は口元をひくつかせて言った。こめかみに青筋が立っている。
「俺を誰だと思ってんだよ。高校時代はヤンキーぶっ殺すの飽きて、ヤクザぶっ殺してた男だぜ?」
オッサンは自慢気に話した。
純「あっそ…。ただのリストラされた、ホームレスまであと一歩なオッサンじゃなかったんだ」
「………」
純「無職」
「………だ、だから?」明らかに強がっている。
純「今の時代じゃ、コンビニも雇ってくれないんじゃね?」
「……ウルセェェぇぇぇっっ!!」
オッサンは号泣しながら殴りかかってきた。
純(うわっ…キモッ…)
オッサンの順突き、逆突きをパーする。
オッサンはわんわん泣きながら、前蹴りを放つ。
純「っと!」
純はバックステップでかわした。
「どぉおりゃああぁぁっ!!」
オッサンは運足で前に出て、右上段回し蹴りを放った。
純「ちいっ!」
純は左腕を上げガードした。
「ちっ」
オッサンは足を戻し、一歩下がった。
純(………重い。マジでこいつの蹴り重い…。腕めっちゃ痛ぇーんだけど)
純は腕を軽く振った。
「ふぅ…泣いたらスッキリした」
オッサンは清々しい笑顔で言った。
純「………」
「ガキが…。言いたい事ズバズバ言いやがって…。俺の心に受けたダメージは半端ねーぞ?」
オッサンは拳を振り上げた。
純「!!!」
ガツッ!!!
純の額に石が当たった。
純「ってぇ……」
純が額を押さえていると、オッサンがまた拳を振り上げた。
ガツッ!!!
純の膝に石が当たる。
純「くそっ!ちゃちい真似しやがって!!」
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