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純「アホか。何空見上げてんだか」
悪ぶり男は股間を押さえ、白目を向いて泡を吹いていた。
純「お前もやんのか?」純は悪ぶり男の友達らしき奴を睨んだ。
「あ?いや…やらねーけど…」
その男は悪ぶり男を見下ろし、かなり怯えた表情をした。
純「あ、そ。じゃ、そいつの事よろしくね~」
純は男に手を振ってその場を去った。
純「あ~…。あいつの金玉潰れてねーかなぁ?潰しちゃったら……うん……結構やべぇな……」
純が校門を抜けながら、そんな事をぶつぶつ言っていると、後から純の名前を呼ぶ声がした。
純が声のした方を振り向くと、髪を七三分けにした男がいた。
何となく、危ない雰囲気を醸し出していた。
純「……どちら様で?」
男「ん?ああ…いきなり声をかけて悪かったな。二年三組の、神八白 先成だ」
男はそう自己紹介して、純と握手した。
純「えっとぉ……俺に用があんだよね?女紹介して?」
先成「ははっ。違う違う。さっき君の喧嘩を見てね…」
純「ああ。はいはい。さっきのか」
先成「別に教師にチクッたりはしないし、個人的に脅迫するつもりもない。君の喧嘩の強さには脱帽したよ」
先成はフッと笑いながら淡々と述べた。
先成「話がすぎたかな…。ところで、轟君、君、喧嘩でバイトをしないか?君にピッタリだと思う」
純「……バイト?うーん…まぁ確かに金欠だけど……。………ん?待て待て。喧嘩…でバイト…?」
純の反応を見て、先成はフッと笑った。
先成「内容は簡単だ。僕が指名した相手をぶっ潰してくれ」
純「………はぁ!?」
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