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一「やっぱコブ○ロの赤○糸は、新垣○衣が歌うのが一番っしょ」
純「ざけんな。コ○クロが歌うから、男の嫉妬心とかが如実に表されるワケで……」
会って10分で純と一は仲良しになっていた。今は、ちょっとした会話から音楽の話に発展し、「赤○糸を歌うなら、コ○クロか新○結衣のどっちがいいか」について、論議している。
一「ガッキィー最高ぅーっ!!」
純「うるせぇ!!」
翌日、純は朝一で退院した。
先成「そういえば、先月渡した給料で、何か買ったか?」
先成はわざわざ、車で純を迎えに来てくれた。
純「ん?えーっと…ノートパソコン買ったな。残りは貯金してるよ。250万なんて、使い道が全く分からんからな」
先成「なんだ。全く使ってないのか。もう少し豪遊してるかと思ったよ」
純「豪遊するくらいなら…親に分けるし」
純は低い声で呟いた。
先成「……まぁ、普通はそうだろう。でも、いきなり『はい、百万やるよ』なんて、子どもが大金渡してきたら、親は不信がるだろ」
純「大抵の家庭はそうなるな。ま、俺ん家は特別だな。俺が喧嘩のバイトしてるの親は認めてくれてるし。ただし、模試の偏差値は70以上をキープするのが条件だけど」
先成「凄い条件を突き出してくるね、君の親は。むちゃくちゃだよ」
先成は苦笑いした。
純「ところで、先成。お前に頼みがある」
純が唐突に言った。
先成「ん?」
純「今週の土曜日…明後日なんだが、今出張している親父がこっちへ帰ってくるんだよね。でな、親父は勿論俺に会いにマンションへ来るんだが、そん時に親父に一泡吹かせたいんだ」
先成「………は?」
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