地図から消えた村

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過疎が進み、元々小さな村だったために、地図から消えた村があった。 まだ村があった頃、小さい村ながら巨万の富を築いた一族があった。 その一族も、時代の流れにしたがい、バラバラになっていった。 しかし、頑固な一族のお爺さんは、代々続く土地と屋敷を守るために、屋敷を離れる事はかなった。 しかし、そのお爺さんの命が短いとわかるやいなや、バラバラだった一族が屋敷に集まってきた。 皆が皆、財産が欲しいがために、お爺さんにゴマをすりはじめるのだった。 しかしお爺さんは、自分の命が終わるまで、財産の分配にかんしては、話さないと一点張り。 遺言に全て書いてあると言うのである。 そんな一族に香野が呼ばれる事になったのは、ある事件がきっかけであった。
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