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最初は教室で適当に話済ませちまえばいいかと思ってたけど、とりあえず周りがキャーキャーうるせぇから、未だによく分かってない転校生の腕を掴んで教室を出た。
…華奢な腕じゃねぇ。
…いやいや、今はまぁそんなのはいい。男前受けも俺は好きだぜ。
兄貴もその辺のチワワにでもヤられちまえばいいなんて…いや、さすがにあいつは無いかな…。
って、話またそれたじゃん!
妄想するのは後にして。人気の少ない階段まで来たところで転校生に向き合った。
一応ここは好印象にいっとかねぇと。
『急に連れ出して悪りぃな。』
「あ?いや、いいけど。」
『お前小柄って訳でもないしわざわざ来る程じゃねーかと思ったんだけどさ、前食堂で生徒会の奴らと関わっただろ?
あんま被害あったら申し訳ねぇと思って。』
「あぁー…」
転校生は少し驚いた顔になって、それから思い出すように苦笑いをした。
「あるって言えばあるけど、大したことじゃないから気にすんなよ。」
『まぁ最初はそんなもんだろーな。』
それくらい、蓮にキスした罰として甘受してくれたまえ転校生!
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