第一章 【新天地。そして窮地】

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 ユクモ村へ向けて進む飛行船。空は太陽が照りつけ気持ちの良いものだった。  すでにココット村は見えないほど小さくなっていた。  新天地へ向けて不安が積もるばかりだ。  もちろん、向こうでの生活にも不安があるが、一番の心配事はココット村に残してきた皆のこと。  ギルドからの支援があるとはいえさすがに少し……。いや、かなり不安だ。  早く調査を終えてココット村に戻ろう。  そう決意した直後。少しばかり雨がポツポツと降り始めた。  軽い雨だ、すぐに止むだろう。
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