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「と、まあこんな窮地に陥ってもうこんなとこに居られるかってことで早々にココット村に帰りたいです」
そして現在。俺はギルドマスターについ先ほど起こったことを話した。
もう何でも良いから早く帰りたい。
「そうは言ってもねチミ。そんな報告を受けた後で飛行船が出ると思うかい?」
「……?」
「つまり、だ。チミがその雷雨をよんだと思われる龍を倒さん限り飛行船は出ない。危ないからの」
「えっ」
つまりあれか。帰りたきゃ調査だけじゃなく奴を倒せと、あの白い龍を討伐しろと。そういうことか。
「ま、チミはこっちでの生活を心配せずとも良いよ。ギルドが支援するからの」
「帰りたいです」
「無理だと言ってるだろう?」
こうして嫌々ユクモ村での生活が幕を開けたのであった。
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