No.Ⅰ~A.X.E.L~

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備え付けの高倍率スコープの映像を、サブモニターに映し出す。メインモニターには何もない荒野が広がっている。 厳密に言えば多少の枯れ木や丘みたいな地形ははあるけど、A.X.E.Lが隠れる場所は皆無、そういう意味で何もないということ。 「あー、こちらS&A(ショットアンドアサルト)。敵影確認できず。どうぞ」 「……はい、こちらバーストサイズ。そのまま待機してください。どうぞ」 「こちらS&A、了解。……はぁ~、こういうミッションはこれが嫌なんだよなぁ」 通信を切って愚痴る俺、水城 頼斗(ミズキライト)。只今、待ち伏せ奇強襲作戦中。 あ、奇強襲ってのは、奇襲なんだけどその規模が半端ない、ってこと。ちなみにいま待機しているA.X.E.L(アクセル)が15機以上はいたりする。 ……あ、悪い。A.X.E.Lっつーのはだな。今巷で噂の…… 「……頼斗!敵影確認!!数12!!」 「んっとぉ、りょーかい。んじゃ、お仕事しますか!」 サブモニターの高倍率スコープに写る敵影、報告どおり数は12。 「先ずは2機、狼煙代わりに落ちとくれっと」
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