一章 始まりは誕生日

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授業が終わり、俺は凛を迎えに行くため、保健室を訪れたのだが………… ……えっと、なんて言えばいいんだろうか まぁ………一言で表すとしたら………そうだな 大惨事が起こっていた。 とでも言うべきだろうか。 そこは―――まさしく戦場だった。 さて、どうしようか……… と、リアクションに困っていた時 「う、ぅう…………」 うめき声が聞こえてきた。 この声の主は……… 「り、龍さん!?」 俺は声がしたと思われる、ソファーの山の下を覗きこんだ。 …………そこには、見るも無惨になってしまった、龍さんの姿があった。 「ど……どうしてこんなことに………」
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