一章 始まりは誕生日

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「ったく、何二人で下手な芝居してんのよ。つい最後まで見ちゃったじゃない」 俺と龍さんの会話に違和感を気付いたとき、カーテンの向こうから凛が出てきた。 つーか最後まで見てたんだ………… 「で?何でこんなことになってんだ?」 とりあえず龍さんを助け、ソファーを元の位置に戻し、俺達は向かい合って座る。 「そのじいさんが悪いのよ。治療とか偽って、あたしにちょっかいばっかり出すから……」 まぁ、そりゃあ龍さんが悪いわなぁ………… 「止めは、回し蹴りだったのじゃが………効いたわい」 出ました!!伝家の宝刀!! ……って 「いつのまに起きたんだ!!」
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