一章 始まりは誕生日

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「あ~んた……あたしをこんな目に合わせて、ただで済むと思ってるのかしら……?」 こいつ……殺る気だ。 本気で京平をしとめる気だ。 目が怖いもん。俺の人生で見た『怖い目』ランキングで堂々の二位を張れるぞ………あ、一位は母さんな。 「ごごごごごごごめんなさぃぃ!!」 『ご』が多いぞ、京平。 「腕?足?あばら?腰?背?…………それとも首にする?」 「な、何が……?」 「折る箇所」 ひぃぃぃ!!この方マジで殺る気だぁぁ!! 教室が血で染まる前に何とかせねば!!何か手は………そうだ! 思いついた時には、既に俺の右手はポケットに入っていた。
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