一章 始まりは誕生日

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「そ、そうだ!!これ預かってたんだ!!」 俺はわざとらしく声をあげ、ポケットからカード……もとい招待状を取り出した。 「……何よそれ」 よし!案の定、凛はこっちに注意を向けたぞ! 早く逃げろ!京平! 「ん?なんだそれ?」 おぃぃ!お前まで来てどうすんだよ!しかも平然と!! せっかく凛の注意を引いたのに! ……かといってここで取り乱すのも怪しいし、普通にしとくか…… 「さっき梨華さんに渡されたんだ。なんか誕生日会の招待状だってさ」 「ふ~ん……招待状にしちゃあ、素材がすごいわね」 「重みがあるしな……まるで映画とかでよくみるアジトに入るカードキーみたいな感じだな……」 二人とも、やっぱりそれが気になったか……
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