一章 始まりは誕生日

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ミーンミン………… と、蝉の鳴き声が響く中、俺達はある家の前で立ち尽くしていた。 いや………家、というより―――屋敷? 「ね、ねぇ………ほんとにここでいいの?」 不安になったのか、凛が俺にそう聞いてくる。 そりゃあそうだよな……… だって目的の家が、普通の家じゃなくて、めっさでっかい豪邸なんだからな。 さて、なんで俺達がここで立ち尽くすはめになったのか………… それは、夏休みが始まる前まで遡る。
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