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ミーンミン…………
と、蝉の鳴き声が響く中、俺達はある家の前で立ち尽くしていた。
いや………家、というより―――屋敷?
「ね、ねぇ………ほんとにここでいいの?」
不安になったのか、凛が俺にそう聞いてくる。
そりゃあそうだよな………
だって目的の家が、普通の家じゃなくて、めっさでっかい豪邸なんだからな。
さて、なんで俺達がここで立ち尽くすはめになったのか…………
それは、夏休みが始まる前まで遡る。
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