一章 始まりは誕生日

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「ほら、着いたぞ」 「うぅ……」 保健室前に着き、片手で扉を開く。 すると中には 「へいらっしゃい」 「居酒屋か」 保険医こと龍さんがいた。 つーか久しぶりに見たな………保健委員で見た時以来か? あと、家にあった資料の写真で。 「で、どうかしたか?坊主。隣の子と保健室で一発かます気か?」 「んなことしねぇよ」 じいさんのくせにませてんなぁ……… 「こいつが足挫いたから、手当てしてもらいたいんだよ」 と、俺の肩を借りている凛の足元を指差した。
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