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長い胸までつく髪が風に当たり揺れる。
その髪の右側は刀に切られたように不揃いに短くなっていた。
そんな事気にせず私は叫ぶ。
「カズっ!!
……どうして、あなたが」
震える手で銃を持ち、銃口をカズへと向ける。
カズはずっと笑いながらいる。
私がいままで知っているカズではなく。
「柚菜、今から殺し合おうぜ…?
きっと楽しいさぁ」
カズの狂った姿。
「楽しいはずないじゃない……!!
ねぇ…。
一体あなたに何があったの……?」
ライバルだとさっきまで笑って話したのに。
私は怖くて銃口を少し下げる。
殺してしまいそうだから。
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