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[SIDE 京太]
『……京太……』
どこからか…。
俺を呼ぶ声が聞こえる……。
『…ねぇ、京太ってば……』
俺の体を揺さぶる声の主。
この声は多分、俺が一番知っている声。
『…ほら、京太っ…!』
その声は、だんだんとハッキリ聞こえてきて…。
「いい加減に起きなさいってば、馬鹿京太っ!」
大声と激しいビンタで、俺の目を一気に覚醒させた。
「痛ってえええーっ!」
俺は思わず体を起こす。
「一発で起きないからこうなるんでしょ」
「誰が起こせって頼んだよっ!?」
「何言ってんの!今日は学校でしょ?頼まれなくても起こして当たり前!」
そういうと沢井 結亜(さわい ゆあ)は、仁王立ちで俺を見つめた。
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