寂しき調べとなにぬねの。

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無色無臭無味乾燥の灰色の 薄暗んだ世界には 光がぼんやり暗みがぼんやり 本日もまた曖昧で 曖昧模糊の五里霧中 存在するのが希薄でも 現存するのが薄弱でも 震えてもがいて泣きながら 一人立ち続け歩く なにかあるのかなにもないのか 虚無の空間にはわからない 無色無臭無味乾燥の灰色の 薄暗んだ世界には 想いが入る余地もなし。
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