魔法使いの隠れ里

15/24
前へ
/95ページ
次へ
そんなトラウマと格闘すること一年。やっと勝ち取った幸運をこいつは…こいつはぁぁぁ! 俺は彼女を逃した原因であるローンに向けて殺気を放つ。 そんなことには全く気づかないローンは、俺の怒りの炎に更に油を注ぐ。 「ノヴァ、お前のせいで俺の天使ちゃんがどっか行っちまったじゃねぇか」 「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「うわっ!何すんだよノヴァ!」 俺は泣きながらローンの黒いツンツンヘアーに掴み掛かっていた。 だってさ、あまりにも堂々と真顔でこんなこと言われて、我慢できなかったんだよ。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加