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わかっていた…わかっていたさ。俺にオッケーをだしておきながら、何も言わずに忽然と姿を消すなんて…。
結局俺は…フラれたんだよな…。俺なんかよりカッコイイ奴なんていっぱいいるんだよな。
さようなら俺の儚い夢よ。
あ、やばい。なんか今なら体の中の水分を全部目から出せそうだ。
俺の横ではローンが涙と鼻水をダラダラと垂れ流していて、その物凄く気持ち悪い顔で夜空を見上げている。
視線を少しずらしメイを見ると、彼女はローンの方を見ながら顔を引き攣らせていた。
こうして今年の俺の祭は去年と同じように、いつもの三人で幕を閉じた。
来年こそは必ず…。
新たな決意を胸に。
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