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「ふぅ…………」
校長室までの道のりを聞いたその人が不意に振り返った
「制服、濡れてるけど大丈夫?」
「平気」
「ってゆうか、びしょ濡れじゃない?」
「私に構わないでいいから。早く校長室行ったら?呼ばれてるんでしょ?」
「あぁ…そうだった」
風が静かにそよぐ晴れ渡った午後だった
スッ…
「風邪ひくから。」
最後に自分の着ていた黒のジャケットを私の肩にかけて去っていった
そんな少しの会話が彼女と彼の初めての出会いだった
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