―rejection―

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「雪矢ちゃん♪」 朝、私が登校すると名前を呼ばれ肩を叩かれた ここに私の名を呼ぶ人間などいない 毎日恒例のイジメへの誘いだ 私は何が起こるのか知りながら大人しくついて行った ガンッ!! 私が足で蹴られ、地面に倒される音 他にも周りの物がそれにつられ倒れる音 ここは体育倉庫 今日は一段と激しく始まった 相当、鬱憤が溜まっているらしい 「ほらっ!!抵抗してみろよ。」 「つまんねぇだろ!!」 グイッ!! そう言われながら強く髪を掴まれ人形のように前後に揺すられる 女とは怖いものだ やがて、予鈴が鳴りまだやり足りなさを残しながら彼女達は教室に戻っていった 「チッ!戻ろうぜ」
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