―rejection―

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しばらくして、穏やかそうなおそらくまだ30代だろう教師が入ってきて出席を取り始めた そして、おもむろに口を開きいつもとは違う情報を話し始めた 次に入ってきたのは私にジャケットをかけて去っていったあの男だった 「篠田 爽です。今日から英語兼1年C組の担任をさせてもらうことになりました。よろしくお願いします」 彼が言い終わった途端、女子達が騒ぎ始めた 全く、げんきんなものだ ここだけ見るとさっき人のことを殴っていた人間と同一人物とは思えない (………っ!すこし痛むな………) 殴られた傷痕を気にしていると彼と視線が合った 特に興味もなかったので無視して窓の外を見ていた
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