―rejection―

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放課後。 暇な私が帰ろうと歩いていると突然、複数の生徒に取り囲まれた 幸い、今日は殴られただけで制服が濡れることはなかった いきなり、1人に胸を鷲掴みにされ足で蹴られて倒された まったく、人を物のように足蹴(あしげ)にしてくれるよどいつもこいつも… スカートを捲(まく)られ 布越しに触られる 両腕の自由を奪われ 1人がおもむろにズボンを下ろし中を剥き出しにして私の前に突き出した それをくわえさせられ濡れるまで舐めさせられる 脇から首筋も舐められ しっかりいつものように写真も撮られている そんな行為の真っ最中に彼が通りかかった 「こんな所で何をしている」 一斉に後ろを振り向く男子生徒達 「やベっ!」 そのまま、私達のいる方に近づいてきて男子生徒を引き剥がし私の腕を掴んで立ち上がらせた カメラもしっかりと足で踏み潰して 「女1人によってたかって何をしている?もうしないというなら目を瞑(つぶ)ってやってもいい」 「……………。」 その言葉に誰も答えず黙り込んだ 一方、私はまだ彼に腕を掴まれたままでじっとしている さらに彼は続ける 「どうした?返事の仕方も知らないのか?」 「クソッ!!」 言う言葉もなく、男子生徒達は情けない足音だけを残して去っていった 「情けない奴らだ」 そう、彼は一言呟くと私の腕を掴みどこかへ 歩きだした
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