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「佳奈ちゃん?」
「うん。」
にっこり笑顔で答える
「思ったより可愛いねーじゃあ、行こっか」
背中を押されホテルに向かう
その日も私は”売春“をしていた
その日も何事もなく終わるはずだった
「雪城。」
彼に見つからなければ
「何してるんだ?」
「………。」
ホテルに向かう途中、篠田に会い半ば強引に腕を掴まれどこかに引っ張って行かれた
「彼女を返してもらう。」
「ちょっ!」
速いペースで歩いていた篠田が急に立ち止まり私を抱き締めた
「いつも邪魔ばかりしやがって!!なんな……」
驚いて言いかけた言葉が途切れた
「いつも、いつもお前はっ!!」
私はそのまま、篠田のアパートに連れて行かれた
「何で私があんたのアパートに来なきゃいけないんだよ。私は帰るから」
「このまま帰すわけにはいかない。帰したらまた何をするか分からないからな」
篠田は帰ろうとする私の進路を塞ぎ、そう言い放った
「ちょっと!!じゃあ、どうしろって言うんだよ」
「監視も兼ねてお前にはここに住んでもらう。」
「はぁっ!?ふざけんなよっ」
話の流れで私は篠田と同居する事になってしまった…
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