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ガッ!!
カランカラン…
「あーあ。痛そう-クスクス」
「女の子なんだから優しく扱わないと」
「こいつは物以下だろう!!」
「ひでー」
「ギャハハハ!!」
その日も私はいつものように殴られていた
「何をしてるんだ!!」
「篠田…」
「チッ!またアイツかよ…」
彼が懲りなく止めに来なければ
「来いっ!!」
「離せよっ!!」
篠田に連れてこられたのは保健室
「どうやら誰もいないみたいだな。そこに座れ」
どうやら保健の先生はいないらしく、私の殴られた後の傷を篠田が手当していた
「…………っ!!」
「………お前は、昨日といいどうして人を頼ろうとしない」
「頼る?どうして?助けて-なんて言っても周りにいる人間は偽善者ばかりでどいつもこいつも見て見ぬフリばかりだ。そんな奴に頼るぐらいなら自分で何とかする」
「黙って殴られて犯されてるってわけか…」
「面倒だからそうしてるだけだ。」
「素直に弱さを認めることも強さだぞ。雪城」
「ハッ!!お前みたいな奴に言われたくない。王子様気取りか何か知らないが気まぐれで私を助けて何の特があるの?」
素直に礼をする事もせず、大人な言い回しをする篠田に反抗して私はまた食いついた
スッ…
篠田はそんな私の頬に触れ
「……お前を見てるとイライラする」
聞こえないような声でそう呟いた
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