こえ

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寝静まるアパートの群れ 暇をしている星空と フォークソングに耳を傾ける君 落ちた瞼を僕にやっては 少しおどけた顔をする それの意味を暴く前に 当たり前に朝が来る 君の笑い声が大好きさ まるで世界が終わるみたいな 優しくて掠れた響き だからいつもふざけているのさ 悲しい歌ばかり飲み込んで 今夜も君は何処へ行く 僕の話を中途半端に 世の不条理も受け入れるさ 全てを知った工場みたく 息を続ける君がいるから ほら風の音も気に留めてよ 君の笑い声が大好きさ 何でも笑ってくれるのに たとえ悲しい理由があってもいい 見えない指輪をはめてみたい 君の時間が大好きさ 同じ針は時計になくとも 本当に世界が終わる前に もっとたくさん笑ってよ
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