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きこえるきみよ、永遠に
奮う生命がきみの胸の前で
十字を切るから
世界は水のように優しく流れている
明日にも似たような場面がくる
それに僕らは気付かない
意味を知りたくなった時だけ
振り返って理解するのだ
神話をこじつけたり
日常を切り取ったり
その顔は目まぐるしく変わる
時計を止めてしまった人には
愛する余地もないというのに
救われない未来があった
僕らは言葉に出来ない
ただ次に選ばれないようにと
そう祈る僕が選ばれていればと
抽象的に事柄は細分化され、
人間のように歩いてゆく
拍手の鳴り止まない中で
命はたゆたうばかりである
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