第四章・想い出の君たち

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「明日から新しい学校なんですけど、まだ学校までの道を覚えていなくて。行きは私が送っていくんですけど、帰りが心配で」 美穂子の母親は心配そうに言った。 「あら、だったらこの子たちと一緒に帰ってきたら?」 薫の母は後ろで小突きあっている二人へ声を掛けた。 「ねえ、明日から美穂子ちゃんと一緒に帰って来るのよ。分かった?」 「はーい」 返事をした二人は役目を終えると家の中へ入っていった。 「沢田さんにも伝えておくわね」 「まあ、すみません。」 明日からよろしくお願いしますと頭を下げ美穂子たちは帰って行った。
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