恋愛未満

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しかし三河を知るたび、三河を見つけるたび、俺の中でなにかの感情が膨れ上がる。それは時に怒り、時に喜ぶというなんとも不思議な感情。 もはや感情というのかすらわからない。つまり、俺はわからないことだらけで、それは二年生になっても変わらなかった。 二年生になって変わったことといえば、三河と友達になったことだ。きっかけはほんのささいなこと――ようするに忘れた。 最近、たまに感情の制御ができなくなる。腕が勝手に三河を殴ろうとする。壁に押さえつけて、滅茶苦茶にしてやりたくなる。 どう滅茶苦茶にするのかわからない。一度その衝動のようなものに身を任せたら、この感情の正体を知ることができるだろうか。 *
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