恋愛未満

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俺は無意識に、三河の唇に自分の唇を重ねていた。 三河がなにか言いたげに俺に向ける視線を受け止めて、俺は唇を離した。 首を絞めたときもキスしたときも、三河は一切抵抗しなかった。あの涙だって、息が苦しくて出た涙だろう。悲しくて出たわけじゃない。 ……ああ、ますます自分の気持ちがわからない。 殺したいのか、好きなのか。 もしくは、殺したいほど好きなのか。 まるでわからない。ふと三河を見ると、目を閉じて静かに眠っていた。 *
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