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「……ま、先輩に言われたら仕方ないよな。先輩だし」
「えっ? あぁ、うん」
よかった。あ、てゆうか今更だけど名前知らない。
名前も知らない子の血を舐めてたって、なんか変態みたいだなぁ。いや、名前知ってても血を舐める時点で変態か。
あれ? じゃあ俺変態じゃん。やだなぁ。
「……えーと、あの、名前はなんていうの?」
「えっ、と……あー、サギって呼んで……下さい」
「サギ?」
彼もといサギはうなだれつつもうなずく。わかりにくいなぁ。
「俺はナチ。よろしく」
別に隠す必要もないので素直に名前を言うとサギはこちらこそ、と薄く微笑んだ。
おわり
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