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◇
「残念ながら、未子の話は本当よ」
十二月某日。清々しい朝、寒さに堪えながら学生達は通学路を歩く。
そんな中、未子のサンタの話を留々に話したら、そう返事された。
「なにいってんすか、いやマジで。サンタとか存在しないし、仮にしても能力者とか……」
「……そうね。寅丸君は能力者では無いから、私達と違い、感知出来ないのね」
あー言えばこう言う。この頭の切り替えをどうか人生に向けて欲しい。
留々は長い髪を手でかきわけると、不気味な笑顔で言った。
「今日、昼休み。能力者の皆にインタビューしましょうか。サンタについて」
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