48人が本棚に入れています
本棚に追加
◇
――昼休み。正義軍本部にて。
いい名前だが、ただの空き教室です。
俺は未子に連れられて、ここまで来てしまった。女子トイレじゃなくて良かったと思う。
「あら、未子、寅丸君。早かったじゃない」
留々は手帳とペンを持って、椅子に座り待っていた。
「留々さーん。まず誰からインタビューします?」
未子は留々に問う。留々は腕を組み、小さく唸った。
「……そうね。サンタの情報を集めるには、信頼性のある人から……」
サンタの情報って何だ。何でサンタを追ってるんだ俺達は。
「信頼性……。教頭とかどうですかー?」
未子。お前は前に教頭を蹴り飛ばしてるんだぞ?
「そうね! 未子にしてはいい事言うじゃない」
こいつらは教頭をまた怒らせる気だな。
最初のコメントを投稿しよう!