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「サンタが能力者って意味分かんねぇよ」
「いやぁ、だって本当なんだよ! 私見たもん!」
未子は一息ついてから、口を開いた。
「あれは、寒いクリスマスだった。私は一人で例年通りのメリークリスマス。その日の私はハイテンションだった」
何だこいつ寂しい奴だな。ハイテンションになれた事には感服するわ。
「そのテンションを抑え切れず、私は深夜まで自宅でクリスマスソングを作曲することにしたの。あ、携帯に録音してあるの、聴く?」
俺は丁重に断った。
「その時、事件は起きた……。サンタは、存在したの……」
「へぇ。……で?」
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