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空に一つ、青白く輝く月が浮かんでいる。
その光は何か悲しい光を放っている。
とある場所に一人寂しく月を見ている少女がいた。
少女の手は血に濡れていた。刃をもちながら…。
その少女は月に手を向け、
『アナタモ、寂シイノネ…。』と呟いた。
少女の瞳には血に塗られた紅い薔薇が映っていた。
青白く輝く月と、孤独な少女は重なり合った。
少女は月を見て静かに微笑み、手に持っていた刃を自分に向け、息絶えた。
青白く輝く月は息絶えた少女を包むように光を放った…。
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