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「あっ……ありさちゃん!!」
僕は走った。
ありさちゃんが倒れている所へと。
違う!!!!!!
僕はこんなことを望んでいなかったのに!!!
全部嘘なのに……
僕はありさちゃんと遊んでいるとき、とても楽しかったんだ……
「あり……さ……ちゃん…………うわぁあああ!!!!!!」
僕は泣き叫んだ。
倒れ、目を閉じて動かない彼女の手をとりながら。
僕は…………
ありさちゃんに最後……
「大嫌い」
って言ってしまったんだ……
いくら後悔しても……
泣いても……
謝っても……
彼女は僕のことを嫌って死んでいったのだ……
誤解を解くことも出来ず、謝りも出来なかった……
もう僕の声はありさちゃんには届かない……
ありさちゃんが最後、何かを僕に伝えたいと言ったのに、それすら聞いてあげなかった自分が嫌いだ……
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