ありさちゃんと僕。

16/17
前へ
/80ページ
次へ
「あっ……ありさちゃん!!」 僕は走った。 ありさちゃんが倒れている所へと。 違う!!!!!! 僕はこんなことを望んでいなかったのに!!! 全部嘘なのに…… 僕はありさちゃんと遊んでいるとき、とても楽しかったんだ…… 「あり……さ……ちゃん…………うわぁあああ!!!!!!」 僕は泣き叫んだ。 倒れ、目を閉じて動かない彼女の手をとりながら。 僕は………… ありさちゃんに最後…… 「大嫌い」 って言ってしまったんだ…… いくら後悔しても…… 泣いても…… 謝っても…… 彼女は僕のことを嫌って死んでいったのだ…… 誤解を解くことも出来ず、謝りも出来なかった…… もう僕の声はありさちゃんには届かない…… ありさちゃんが最後、何かを僕に伝えたいと言ったのに、それすら聞いてあげなかった自分が嫌いだ……
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加