俺、馬鹿だから。

太陽と月

「行ってきまーす」

今日もタイミングを見計らって学校へ登校する俺。

鳥が歌を歌うように鳴いている。

うるさいなぁ……

何かを暗示しているのか？

空を見ながら歩く。
だから、顔は上に向いていて前が見えなかった。

すると、

ゴン！！！！！

前から鈍い、何かがぶつかる音がした。

……俺がぶつかったんじゃない。

「は！？　何があったんだ……って……春菜！？」

音にびっくりして顔を前に勢いよく向ける。

向けた先には……

電信柱にぶつかっただろう、頭を抑えながら唸っている春菜がいた。