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朝。
今日はいい天気だ。
「公平ー!早く起きて朝ご飯食べなさい!」
母さんの大きな声が階段の下から聞こえる。
「わかってるって!」
俺は北川公平。
高校一年。
サッカー部に所属している。
髪の毛の色は黒。
目立ちたがるほうでは無いな。
俺の学校は染めるの禁止だし。
身長はそこそこ高いと思う。
成績は中の下……
サッカーばっかしているから成績はあまり良くない。
そして、俺には好きな奴がいる。
告白は……していない。
「俺、時間無いから朝ご飯いらねーわ!」
時間なんてギリギリじゃないのに俺は玄関のドアを勢いよく開けて、早めに家を出る。
ある人と偶然会ったというように見せかけて一緒に登校する為に……
「おはよう公平くん」
目の前の女の子が俺に挨拶をしてくれる。
「おっおはよう! 春菜」
挨拶をしてくれた女の子は白石春菜。
幼なじみ……で、俺の好きな人。
ちっちゃくて、髪の毛は茶色っぽい。
春菜曰く、元々そんな色だったらしい。
春菜は学校の校則を守る優等生だから、全体染めてないんだろうな……
頭もよくて、可愛い。
……俺が春菜が好きになったきっかけは、幼なじみだ、小さい頃からお互い友達だったから意識した事がないんだけど、高校に入ってから急に女の子になってて……
部活中、グラウンドのフェンスごしに何故か練習を見ていた春菜と目があった時に可愛い笑顔で
『部活頑張ってね!』
と言った一言だった。
男とは単純なもので、笑顔と頑張れの笑顔には弱いんだよな……
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