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狭苦しいヘリに揺られ、私は下方に広がる戦闘の様子を見下げる━━「第3採掘島」そう呼ばれるこの島に、私達は呼び出された━━EUSTと言う最近発足された対ニュード汚染の環境保護機構からの依頼だ 「しかし……なってないな」 「そうですねキャプテン……こんな所に参加しても、楽しめそうにない」 大柄な男の声に、同志達が応える 私達のモットーには「危険を犯した者が勝利をつかみ取る」「敢えて挑んだ者が勝つ」というものがある 基本的には、対テロ部隊なのだ━━今回も、テロ紛いの行為をしているGRFへの静粛という意味が強い 「よし降下しろ! いつも通り自由に発砲して構わん!」 大尉の命令通り、ヘリから下ろされたロープを使い降下する同志達━━その中には当然私も混じっている 「Engage standby……」 戦闘を行った同志が無線越しに呟き、手で知らせる 前には歩兵部隊とブラスト・ウォーカーと呼ばれる作業用のロボット━━スナイパーがライフルを構える 私は、物陰を伝いブラスト・ウォーカーへ近づいた 「Open the fire」 大尉の声と同時にライフルが一斉に火を噴き、歩兵部隊は全滅━━ブラスト・ウォーカーの注意が釘つけになる 私は、その隙に死角から回り込みC4を張り付けた 「Good buy」 囁くように言い放ち、起爆スイッチを押すとブラスト・ウォーカーは轟音を立て崩れ落ちる 「よくやったフロイライン」 「それは、やめてください! 私にはアイリス・ウォルコットという名前があります!」
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