15人が本棚に入れています
本棚に追加
狭苦しいヘリに揺られ、私は下方に広がる戦闘の様子を見下げる━━「第3採掘島」そう呼ばれるこの島に、私達は呼び出された━━EUSTと言う最近発足された対ニュード汚染の環境保護機構からの依頼だ
「しかし……なってないな」
「そうですねキャプテン……こんな所に参加しても、楽しめそうにない」
大柄な男の声に、同志達が応える
私達のモットーには「危険を犯した者が勝利をつかみ取る」「敢えて挑んだ者が勝つ」というものがある
基本的には、対テロ部隊なのだ━━今回も、テロ紛いの行為をしているGRFへの静粛という意味が強い
「よし降下しろ!
いつも通り自由に発砲して構わん!」
大尉の命令通り、ヘリから下ろされたロープを使い降下する同志達━━その中には当然私も混じっている
「Engage standby……」
戦闘を行った同志が無線越しに呟き、手で知らせる
前には歩兵部隊とブラスト・ウォーカーと呼ばれる作業用のロボット━━スナイパーがライフルを構える
私は、物陰を伝いブラスト・ウォーカーへ近づいた
「Open the fire」
大尉の声と同時にライフルが一斉に火を噴き、歩兵部隊は全滅━━ブラスト・ウォーカーの注意が釘つけになる
私は、その隙に死角から回り込みC4を張り付けた
「Good buy」
囁くように言い放ち、起爆スイッチを押すとブラスト・ウォーカーは轟音を立て崩れ落ちる
「よくやったフロイライン」
「それは、やめてください!
私にはアイリス・ウォルコットという名前があります!」
最初のコメントを投稿しよう!